機械はただ増加しているだけでなく、そのなかで性能の高い新しい機種にかわっていっている。基礎工事やトンネル工事用機械については前にふれたから、クレーン類について1例をあげておこう。大規模な工事たとえば鉄骨の建て方や重い材料の現場内移動には、今まで大体ガイデリックーステフレッグなどが使われていた。鉄骨の上の方にワイヤロープを引っ張って鉄骨やぐらを建て、それにブームをとりつけたものである。これは行動半径が狭いし、建て方が進むと解体して上にあげるいわゆる「もりかえ」をしなければならない。
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最近はこれに代ってタワークレーンやトラッククレーンが進出している。建築用タワークレーンは29年西独から清水建設が買って、新東京火力発電所の工事に使ったのが最初だといわれている。その後横移動するパイネ、縦移動するシュイング・フライクライミングなどのタワークレーンがやはり西独から技術提携で入ってきた。大手建設業の研究スタッフの連絡機関である技術懇談会は、35年にこれを課題としてとりあげ、国内メーカーにも示唆を与えた結果。日立・石川島その他で各隨の工事用タワークレーンが開発されている。トラッククレーンも最初は米軍払下げの中古品が使われていたが、29年から神戸製鋼・目立・住友機械などで国内製造がはじまり、建設工事に多数利用されている。36年の年生産台数は約1100台(トラックモービル・クルーザーをふくむ)となった。