我々が抱える、大きな課題

2011.09.30

設計活動や住宅相談を通じて、さまざまな家族と接して感じることですが、以前と較べ自分のライフスタイルを大切にし、家族空間に対してもこだわりを持つ人が増えています。しかし、こと子ども部屋のことになると「子どもに必要だから」、「子どもが欲しがるから」、「個性を尊重したい」といった理由で子ども部屋を与え、そこに明確な親の意志を見ることができないのは非常に残念です。子どもの自主性の尊重やプライバシーの尊重は、現代において一見説得力をもつ言葉でありますが、プライバシーと「勝手気まま」は全く別のものですし、自主性は「子どもがやりたいように、何もかもまかせる」ということではないはずです。放任主義が、結果として、親がコントロールできない子どもをつくることにつながっているのです。講演をしていると、「与えた子ども部屋を取り上げることはできないでしょうか」という悩みの声を多数、聞きます。豊かな人間性を育てる場として、子ども部屋を含む家族空間をどう工夫し、どう作るか戦後50数年を経て、豊かな国となった我々が抱える、大きな課題です。

[参考]
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