融資の蛇口を絞り不動産の購入が細った

2011.12.02

銀行が融資の蛇口を絞り、その結果、投資ファンドなどによる不動産の購入が細った。地価が下落しはじめ、それを見て銀行がリスク管理を強化、一段と融資を手控える悪循環が起きはじめていた。ミクロレベルでは銀行のリスク管理・が機能していたことになる。しかし、多くの銀行がほぼ同じ方向に動くと、マネーの流れは止まり、マクロでは厳しいデフレ圧力がかかる。08年7月。日銀の支店長会議で挨拶した総裁は金融システムに対する見方を修正した。

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4月の支店長会議では「(国際金融資本市場の不安定な動きを受けた)損失額はこれまでのところ各金融機関・金融グループの期間収益や経営体力で吸収可能な範囲内にあり。現時点においてわが国金融システムの安定性に深刻な杉響が及ぶとは見られない」と述べていた。ところが7月の支店長会議では07年度決算で減益になり、自己資本の積み上げが終わった点を重視し「国際金融資本市場の不安定化に加え、内外経済の不透明感の増大など、金融機関資金を取り巻く環境にも変化が見られる」と指摘した。金融機関にリスク管理を強めるよう促すサインを出し、メガバンク首脳は「08年は不動産融資は減るでしょう」と言い切った。