東京南部の郊外の特徴

2011.10.14

私がおすすめしたいのが、「明るい下町」である。私鉄に沿って西や南西方向へ延びるホワイトカラーの街は、よく観察すると、所々でブルーカラーの街を跨ぐようにして展開していることに気づく。それは、いったいどういうことなのか。たとえば、目黒川、立会川などの流域である。こうした低地に展開しているエリアは、臨海部や多摩川沿いに立地している大工場の下請け工場がある場所である。隅田川系の下町に対して、多摩川系の下町といってもいい。ここでは、下請け工場で生産された部品が、大工場で組み立てられるという関係が構築されていた。そういう下町の代表的な例は、東急線の沿線では、戸越銀座や武蔵小山であろう。一般的に、起伏の激しい地形では、丘陵部には優良住宅街が、低地には下町が展開するという都市構造を見せる。これが東京南部の郊外の特徴である。

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