金融機関が激しい顧客獲得競争をしていたり、カネ余りの状態であれば、どんどん評価額を上げたり、担保に取るときの危険率を下げて、安全度つまり掛け目を上げます。バブル経済期には評価額を超える120%、130%という掛け目も横行しました。つまり、実際の評価額より多くのお金を貸してしまうわけです。こうなると、ひとつの土地を出発点にして、世の中にどんどんお金が出回ります。それがまた他の土地や株などに向かうといった循環構造が出来上がったのです。
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もちろん、担保は土地に限りません。建物でも機械設備でも、株式でも金融機関が価値ありと認めれば、担保になり得ます。しかし建物や機械は減価償却するので、毎年毎年その価値は減っていきます。株式は傾向的には値上がりしてきているので担保価値も増えますが、値下がりすることも少なくおりません。急落するときもあり、担保価値の安定性は土地と比べて相対的に低く、担保の掛け目も小さいことが多いのです。これに対して土地はほぼ一貫して価格が上昇してきました。92年の下落までは75年に一度あったきりです。金融機関としては最も信頼の置ける担保物件になるのです。